- 安静時は痛みなし
- 運動負荷が増してくると痛みが増す(労作性)
- 疼く痛み
- 神経が圧迫されたような感覚や、足底がピリピリする感覚がある(知覚障害)
- 運動時の筋力低下
- 少し休むと症状は消失する
- 自動・他動・抵抗運動の際に痛みが増す
コンパートメント症候群とは?
コンパートメント症候群とは、オーバーユースや炎症、または打撲・骨折・脱臼などの影響から仕切られた区画内の筋組織に出血が起こり組織内圧が上昇し、動脈の血行障害や筋の線維化や壊死が起こってしまう障害です。
下腿は筋膜などから以下の4つに仕切られています。
1.前方(前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋・深腓骨神経)
2.深後方(後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋)
3.外方(長・短腓骨筋・浅腓骨神経)
4.浅後方(腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋)
この仕切られた区画内で起こる障害がコンパートメント症候群と呼ばれています。
コンパートメント症候群の痛みの原因
- コンパートメント内の筋肉の労作性(オーバーユース)
- 打撲・骨折・脱臼などの外傷
- 疲労骨折や脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)などの併発
- シューズの不適応
- 足関節(足首)・膝関節・股関節などの可動性低下
打撲・骨折・脱臼などの外傷は急性コンパートメント症候群を引き起こしやすく、その他は慢性コンパートメント症候群の誘発を招く恐れがあります。