- 運動時に強い痛みを発症する
- 膝の下部(脛骨粗面)に腫れがみられる
- 膝の下部(脛骨粗面)に熱感がみられる
オスグットとは?
サッカーやバスケットボールなどのスポーツをする中学生や高校生に多く見られます。膝の脛骨が出っ張って痛むという骨軟骨炎のことです。
正式名称はオスグットシュラッター病と言います。
ロバートベイリーオスグットというアメリカ整形外科医と カールシュラッター(スイスの外科医)の2人の医師が、 1903年にこのひざの問題を解説したということで その名をとって名づけられました。
成長期の子供に多いので、「成長痛」「学生病」などとも言われます。
オスグットの痛みの原因
1.大腿四頭筋の疲労によるもの
大腿四頭筋という太ももの前面にある筋肉は、膝蓋靭帯を介して、スネの骨に止まっています。自律神経の緊張に加えて、スポーツでのオーバーワークで、大腿四頭筋が止まっている場所に炎症を起こし、痛みとなります。
2.対処法のミスによって悪化したオスグット
「オスグットは成長が終わるまではだましだましやるしかない」
そういうあやまった認識によって、痛いのに動作する、アイシングするなどの対処の悪さのために慢性化します。
3.体の冷え、ストレスによる自律神経の緊張
筋肉の緊張は、単純な肉体的な疲労によるものだけではありません。 慢性痛の原因として、代表的なものは、「冷え」と「ストレス」です。 現代人の9割は冷えているといわれています。 エアコンなどの普及で夏場でも急激な温度差があり、特に子供さんは、冬場でも非常に冷たい飲み物をとったり、入浴をせずにシャワーですますというように冷える環境になっています。
これらに加え、競技に関するプレッシャーや、日常のストレスによって、 自律神経の交感神経が優位になり、寝ている間も緊張がとれず、全身の筋肉が緊張した状態になっている方が非常に多いです。
このような条件下で、日々激しい運動をおこなうことによって、体の比較的弱い部分に症状があらわれます。