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ドケルバン病

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こんにちは。下妻整骨院しもつま鍼灸院のブログ担当の寺崎です。

親指を広げたり、力を入れたりすると、親指が痛くなることや、何かを持った瞬間に手首に痛みを感じることはありませんか?

その痛みは、手の腱鞘炎のひとつの「ドケルバン病」かもしれません。

ドケルバン病とは、親指と手首の関節をつないでいる二本の腱「短母指伸筋腱」と「長母指外転筋」を覆っている「腱鞘」が炎症を起こしている状態をいいます。別名を「狭窄性腱鞘炎」。スマートフォンを使う人もこの症状が多く「スマホ腱鞘炎」とも呼ばれています。

ドケルバン病の症状は以下のようになります。

❶ 親指を動かしたり、広げたり、力を入れたりすると、親指側の手首が痛む。物をつかんだり、タオルを絞ったりすると手首の親指側が痛む。

❷ 親指側の手首が腫れる。

❸ ひどくなると力が入らなくなる。

年齢別に分類すると2回発症のピークがあります。

❶ 妊娠、出産時期の20~30代。授乳や沐浴で赤ちゃんの頭を支える時などに、親指を広く開く動作を頻繁に行うことで親指に負担がかかる時期。

❷ 更年期、50~60代の閉経に伴うホルモンバランスの変化」や,家事による手の酷使が原因とされる時期。

手の細かい動きを必要とする、手首の酷使するような職業の人がり患しやすいでしょう。料理人、美容師、ピアニスト、テニスプレーヤー、ゴルファー、パソコンでキーボード操作をする人、スマートフォンの操作を片手で行っている人などです。

 

 

1 ドケルバン病の原因

 

❶ 親指に負担をかけすぎること。

ドケルバン病の一番の原因と考えられています。親指に負担がかかると、親指を伸ばす腱(短母指伸筋腱)や、広げる腱(長母指外転筋腱)の表面が傷つき腫れます。するとその二つの腱を覆う腱鞘も厚くなり、腱の通り道が狭くなり、腱の滑りが悪くなります。さらに親指、手首を使うと炎症がひどくなり、腫れや痛みが強くなります。

 

❷ 女性ホルモンの変動

ドケルバン病は女性に多いと言われています。それは女性ホルモンが関係しているからと考えられています。

ドケルバン病になりやすい時期の妊娠・出産時期ですが、女性ホルモンの「プロゲステロン」が通常より多く分泌されます。「プロゲステロン」は腱鞘を収縮させる作用があるので、腱の滑りを悪くさせる原因になるようです。

また、更年期は卵胞ホルモンといわれる「エストロゲン」が減少していきます。「エストロゲン」は腱や関節を柔軟にと持つ作用があるので、減少すると腱や腱鞘が炎症を起こす原因となります。

 

2 ドケルバン病の治療法

治療法は以下のようになります。

❶ 患部の安静(添え木などで固定することもあり)

➋ 消炎剤治療(湿布など)

❸ 患部を温める

 

3 ドケルバン病の予防法

予防は以下のようになります。

❶ 手首をそらす動作を避ける。

日常生活で、手を裏返す動作をしがちですが、手首をできるだけ裏返さないよう気を付けましょう。

➋ 親指、手首の負担を減らす。

スマートフォンの片手操作は親指、手首に負担が大きいので、両手で操作するようにしましょう。

❸ 日頃から大豆製品をとる。

大豆に含まれる「大豆イソフラボン」はドケルバン病を予防する「エストロゲン」と似た作用をもっています。積極的に大豆製品を摂取しましょう。

 

ドケルバン病は手を安静にすることが重要です。手の使用頻度は大変に多いので、安静にすることはなかなか難しいかもしれません。

痛み以外にも、しびれや力が入らなくなった場合など別の病気の可能性もあるので、できるだけ早めに治療を受けるようにしましょう。

 

 

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