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巻き肩(1)巻き肩からの身体の不調について

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巻き肩。聞き慣れない言葉です。
前かがみの姿勢を続けることで、肩の関節が内側に入り丸まった状態を言います。

この「巻き肩」は初めは肩関節が前のめりになっていますが、背中も丸くなり、猫背になります。
原因の多くは、パソコンやスマホを操作する時の前傾姿勢。顔を画面に近づける時間が長いと前傾姿勢になりやすくなります。重い頭を支えるため、胸鎖乳突筋などの頚の前の筋肉に負担がかかり、筋肉が凝っていきます。
胸鎖乳突筋が硬くなると、頭を前後(前屈、後屈)に動かしたり、横に向く(回旋)など、頭を動かしにくくなります。

巻き肩は以下のような体の不調の原因となります。

➀ 肩こり、頚こり
肩の位置が前になることで、胸鎖乳突筋など、頚と肩を結ぶ筋肉が引っ張られ、肩こり、首こりを引き起こします。

➁ 頭痛
心臓から送られた血液は、肩、首を経由して脳に送られます。肩や首の筋肉のコリで圧迫されると、血液の流れが滞ります。ちょうど二車線の道路が一車線になるような感じです。血液が渋滞すると脳に酸素や栄養が供給されにくくなり、頭痛(緊張性頭痛)を起こしやすくなります。

➂ 睡眠の質の低下、自律神経失調症
首の筋肉が緊張していると、身体を休める副交感神経が優位になりにくくなり、交感神経が優位の状態が持続してしまいます。人間は眠っている間に細胞の新陳代謝や造血をするため、睡眠は重要です。睡眠の質の低下は、自律神経失調症の発症を促すこともあります。

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