鍼の効果
こんにちは。下妻整骨院しもつま鍼灸院ブログ担当の寺崎です。
鍼治療の効果についてお伝えします。
鍼の治療は中国、韓国、日本など東アジアだけでなく、アメリカ、ヨーロッパの医療現場でも広がっており、現在、地球上で最も普及している伝統医療となっています。
日本の鍼は、中国や韓国の鍼と異なり細い鍼を使用しています。韓流ドラマで鍼治療をするシーンをご覧になることがあるかもしれませんが、日本の鍼はあんなに太くはありません。痛みに敏感な日本では、江戸時代に杉山和一という人が考案した菅鍼法が主流になっています。管の中に細い鍼を入れて行う方法です。
鍼の太さを髪の毛の太さと比較します。髪の毛の太さが日本人の平均が0.08mm程度で、鍼が0.04~0・35mmなので少し鍼の方太いことになります。注射針の太さは0.7~0.9mmです。鍼と聞いて注射針を思い出す方がいるかもしれませんが、太さが全然違うことがお分かりになるかと思います。
鍼治療は身体の反応を利用したもので以下のような作用、効果があります。
1 血管拡張による作用
❶ 血流、リンパの流の促進させ、緊張して硬くなった筋肉をやわらげ、コリを緩和させる効果。
❷ 炎症している患部に集まっている血液を健康な部分に移動させることで、炎症を鎮める効果。新陳代謝を高めます。
2 ホルモン分泌促進作用
❶ 中枢神経の中にモルヒネのような鎮痛作用のあるホルモン(内因性オピオイド)を分泌させ、痛みを脳に伝える神経経路をブロックして痛みを緩和させる効果。
❷ 脳の視床下部、松果体からセロトニン(リラックスさせるホルモン)とエンドルフィン(鎮痛効果のあるホルモン)を分泌させリラックス、痛みを抑える効果。
3 自律神経バランスを整える作用
交感神経、副交感神経のスイッチをスムーズに行わせる効果。
4 美容の作用
❶ 傷ついた細胞の修復をしようとする細胞を増加させ、肌の弾力を高め、たるみ、しわの予防をする美肌効果。
❷ 血流を促進することにより、くすみを改善する効果。
鍼は身体の中に刺すもので、身体にとっては侵害の刺激になるのですが、それが身体の状態を治そうとする抵抗力を高めます。ちょっとの刺激でも体の中では大きな動きに繋がるようです。
身体に痛みや不調のある時は、鍼治療を行い体に刺激を与えてみるのも良いかと思います。
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